デートだと思って②
そこは海に近かったので、帰りに2人で並んで歩きました。
移動したとはいえ、卒業したとはいえ人の目が気になってしまう
手とか握りたい、呼び方変えたいとか思いながらも
一度フラらている
彼氏と別れた確証がない
ということも考えて黙って歩きます
夕日がきれいで眩しくて…
そうしていると彼女から
「先生が私のことどう思っているか訊きたい」
という言葉
気になることは確かにありましたが、気持ちは変わっていません
「好きだよ」と答えました
「………」
二度目の告白になるんでしょうか?
沈黙を破るように会話を再開しました
実はこの日のためにプレゼントを用意していたんです
夕飯はこの日は一緒にはとれないようでしたので、帰りの駅で渡しました
この時もこんなプレゼントなんて好きでもない人からもらってどうなるのかとか、先生からプレゼントもらってそりゃあ断れないか、とかとも考えます
とはいえ会うことそのものが最期かもしれないとなればいくだけです
その後は例によって彼女が自転車を停めている駐輪場近くにあるショッピングモールを抜けて帰ったのですがここで彼女から思いがけない台詞が…
「私も何か先生にプレゼントしたいです」